【新型コロナ】12日の神奈川、4人死亡 過去2番目に多い906人感染 東海大医学部付属病院でクラスターか

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、県内で12日、新たに4人の死亡と、10歳未満~90代の男女906人の感染が明らかになった。1日当たりの新規感染者数は9日の995人に次いで2番目の多さ。うち536人の感染経路が不明。

 亡くなったのは海老名市の80代の男性2人と80代の女性、100歳代の女性。いずれもクラスター(感染者集団)が発生している海老名市のオアシス湘南病院の入院患者。同病院では計67人の感染が確認されている。

 伊勢原市の東海大医学部付属病院では、30代の女性職員の感染が判明。院内の感染者は計11人となり、県はクラスターの可能性があるとして調べている。

 横浜市内では、新たに二つのクラスターが発生。小規模多機能型居宅介護施設では職員と利用者の計5人、通所介護施設では職員と利用者計8人の感染が確認された。クラスターが発生していた川崎市南部の病院では60代の女性看護師が新たに感染し計14人、同市中部の病院で20代の女性看護師が陽性となり計13人となった。

 茅ケ崎市消防本部は、20代と40代の男性職員2人の陽性を発表。消防職員の陽性判明は5人目で、市保健所は同じ職場でのクラスターと認定した。

 県は、11日に発表した座間市の50代男性の感染確認を取り下げた。

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 横浜刑務所(横浜市港南区)は12日、30~70代の男性受刑者25人と職員2人の計27人の感染を発表した。これまでに8人の感染が確認されており、受刑者らを対象にPCR検査を実施したところ、判明した。同刑務所の感染者数は計35人。

 在日米海軍横須賀基地は8日以降、新たに41人の感染を確認。同厚木基地は12日、新たに1人の感染を発表した。

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