地震発生冷静に避難 串間中生が想定訓練

頭部を保護しながらグラウンドに避難する串間中生

 串間市・串間中(平田史士校長、390人)は19日、南海トラフ巨大地震を想定した避難訓練を同校で行った。全校生徒が教室からグラウンドに避難し、発生時の対応や経路を確認した。
 生徒に緊張感を持ってもらおうと、初めて事前告知なしで実施した。校内放送で警報音が鳴ると、生徒たちは素早く机の下に隠れて安全を確保。頭部を教科書などで保護しながら一斉にグラウンドへ向かい、人数確認をして3分51秒で避難を完了した。
 その後、市危機管理課職員が校内放送を通じて講話を行い、生徒らに津波や地震に対する備え、対策などを紹介した。
 2年の和田夢叶(ゆめと)さん(13)は「本番と同じような状況で訓練することができたのでよかった。学校外での避難も想定し、家族とも防災対策について話し合いたい」と思いを新たにしていた。

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