カブス ブライアント&ヘンドリックスの大型トレードを模索か

カブスは2016年MVPのクリス・ブライアントにトレードの噂が絶えないが、ブライアント以外にも、どの選手がトレードされても不思議ではない状況にある。「TSN」のスコット・ミッチェルは自身のツイッターで一般ユーザーからの質問に答えるなかで、「カブスとブルージェイズがブライアントとカイル・ヘンドリックスを含む大型トレードを交渉しているという噂がある」と回答。ブルージェイズはさらなる戦力アップを実現させる可能性があるようだ。

ブルージェイズにとって、ブライアントとヘンドリックスはチームにフィットする存在である。昨季三塁から一塁へコンバートされたブラディミール・ゲレーロJr.は大幅な減量を成功させ、三塁復帰に意欲を見せているものの、長期的な視野で考えれば、一塁もしくは指名打者が最適なポジション。ブライアントを獲得し、ゲレーロJr.を今季も引き続き一塁で起用するのは理にかなっている。

また、ブルージェイズはトレバー・バウアーの獲得を検討していることが報じられているが、こちらの補強ポイントはヘンドリックスを獲得することで一気に解決する。大金が必要なバウアーに対して、ヘンドリックスがカブスと4年5550万ドルというリーズナブルな契約を結び、少なくとも契約があと3年残っている点もブルージェイズには好材料だ。

一方、カブスは昨季不振で保有期間が残り1年のブライアントはともかく、ヘンドリックスの放出によって上位の有望株を獲得することが期待できる。ダルビッシュ有のトレードではパドレスの上位の有望株を1人も獲得できずに酷評されたが、ヘンドリックスのトレードはチームの将来を支えるトップ・プロスペクトを獲得する大きなチャンスとなる。

ブルージェイズが超有望株のネイト・ピアソンや昨年ドラフト全体5位指名のオースティン・マーティンの放出に応じるとは思えないが、シメオン・ウッズ・リチャードソンやジョーダン・グロシャンズといった上位の有望株を差し出す準備があるならば、大型トレードが成立する可能性はあるかもしれない。今後の動向に注目したい。

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