Rソックス・ペドロイア 編成上の都合で契約解除の可能性も

ダスティン・ペドロイア(レッドソックス)は左膝の故障が完治せず、2018年以降の3シーズンでわずか9試合しか出場できていない(昨季は全休)。今季までの6年契約を結んでいるため、現在もロースターに残ったままとなっているが、ペドロイアがもう1度カムバックを目指す可能性は低いとみられている。メジャーリーグ公式サイトでレッドソックスの番記者を務めるイアン・ブラウンによると、ロースターの都合上、ペドロイアの契約解除が検討される可能性があるようだ。

レッドソックスは日本時間1月18日の時点で40人ロースターがフルに埋まっていた。フリーエージェントとなった先発左腕マーティン・ペレスとの再契約が決定したため、ロースター枠を空ける必要があり、日本時間1月19日に後日指名選手または金銭とのトレードでC・J・チャッサムをフィリーズへ放出。チャッサムは「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングで14位にランクインしていた有望株だった。

しかし、今後さらなる補強が予想されており、レッドソックスはそのたびにロースター枠を空けなければならない。その方法の1つとしてペドロイアの契約解除が検討されているというわけだ。シーズン開幕が近付けばペドロイアを60日間の故障者リストに登録して40人ロースターから外すこともできるが、残念ながらオフシーズン中はその方法を使うことができない。

2007年に新人王、2008年にMVPを受賞し、2度のワールドシリーズ制覇に貢献するなど、長年にわたって正二塁手として活躍してきたペドロイアはレッドソックスにとって功労者の1人であり、ペドロイアが球団に残る意思を示した場合には、コンサルタントやインストラクターとしてのポジションが用意されるだろう。メンターや非公式のコーチ補佐として3度目のワールドシリーズ制覇を経験した2018年と同じような役割を担うことになるかもしれない。

いずれにしても、レッドソックスが次の補強を行ったとき、ペドロイアについて何らかの決断が下される可能性は高そうだ。

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