持続可能な“しまづくり”へ 対馬市と九電、SDGs協定 県内初

協定書に署名した対馬市の比田勝市長と、九電の安部福岡支店長(左の画面内)=同市役所

 長崎県対馬市と九州電力は25日、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の推進に向けた包括連携協定を結んだ。同社と自治体の同様の協定は県内初。同市は洋上風力発電などの“しまづくり”や防災、産業振興などの分野で同社と地域活性化を進めていく方針。
 同市は昨年7月、国の「SDGs未来都市」に選定。比田勝尚喜市長は市議会で、対馬沖について、洋上風力発電の導入可能性エリア設定を目指したいとの意向を示している。
 協定締結式は、市役所と同社福岡支店をテレビ会議システムで結んで開催。比田勝市長は「九州電力グループの支援を受けて『持続可能なしまづくり』を推進し、地域活性化を図りたい」とあいさつ。安部進一郎・同社執行役員福岡支店長は「地域課題の解決や、まちづくりに少しでも貢献できれば」と話した。
 同市の洋上風力発電への支援内容について安部支店長は報道陣の質問に「九州電力やグループ会社が北九州の響灘で洋上風力発電の開発を進めている。その知見が自治体でも役立つのではないか」と述べた。

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