長崎県内自治体で仕事納め 新しい価値観で飛躍を 各首長の抱負

朝長佐世保市長(左)の訓示を聞く市職員ら=佐世保市役所

 長崎県内多くの自治体は28日、仕事納めを迎えた。今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、大半の市町が規模を縮小したり式をやめ動画を配信したり変更。各首長は激動の1年を振り返り、職員に来年の抱負を語った。

 田上富久長崎市長 新型コロナウイルスの対応で生活スタイルや働き方を変えざるを得ない年だった。コロナ禍の前に戻るのではなく、新しい価値観を取り入れながら、21世紀の交流都市としてさらなる飛躍を遂げられるよう、職員と一緒に進んでいきたい。

 朝長則男佐世保市長 新型コロナや台風への対応など、市役所の職員の力を見せられた1年だったと思う。市政を支えてくれたことに感謝する。デジタル化をはじめ世の中は今後どんどんと変化する。皆さんが積み上げてきた経験を形にしていきたい。

 古川隆三郎島原市長 市制施行80周年の記念すべき年に新庁舎が完成し、にぎわいの創出拠点として期待する。新しい生活様式を取り入れ、コロナ禍のピンチをチャンスに変える必要がある。ワーケーション対応施設の整備やコンパクトシティー推進に取り組みたい。

 宮本明雄諫早市長 緊急経済対策など初めての仕事に対応してきた職員に感謝する。年末年始にいろいろな意味で困っている市民がいる。感染症対策と併せ、市民生活を助ける行政本来の仕事も職員と頑張り、経済を疲弊させないように努める。

 黒田成彦平戸市長 今年はコロナ禍に加え、大規模な豪雨、台風災害が続いた。今こそ一丸となって謙虚に業務と向き合い、初心を忘れず、市民のために判断し行動してほしい。緊張感を持ち続け、感染防止エチケットを徹底した生活を実践してほしい。

 友田吉泰松浦市長 新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された1年だったが、さまざまな制約がある中で、事業の推進に一つ一つ実績を積み重ね、取り組んでいる職員の仕事ぶりが今、生かされている。年末年始の休暇で英気を養い、来年はコロナに打ち勝つ年にしよう。

 比田勝尚喜対馬市長 7月、全国の離島で3自治体目となるSDGs未来都市に内閣府から選定された。SDGsは誰1人取り残さず、いつまでも安心して暮らせる社会の実現を目指す世界共通の目標。持続可能な社会の実現に向け、市民と力を合わせていきたい。

 白川博一壱岐市長 脱炭素社会実現に向け、国を挙げた動きが始まる。25日に総理官邸で開催された「第1回国・地方脱炭素実現会議」に出席した。国の新しい取り組みに壱岐市が加わる。市の目指す将来像について理解を深め、積極的な取り組みを願う。

 金澤秀三郎雲仙市長 今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、市内宿泊費補助などの対策事業を矢継ぎ早に展開した。市の発展には全庁一丸となって取り組むことが重要。年末年始は市民の不信を招く行為は厳に慎み、新型コロナ感染防止対策をお願いする。

 松本政博南島原市長 年度初め式で、全職員に積極的な企画・提案、スピード感、まずやってみるという姿勢の3点を求めた。コロナ禍で生活様式は一変したが、これを一つ一つ実践することが新たな日常につながる。引き続き行動を続けてほしい。

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