26日午前7時ごろ、横浜市港北区樽町1丁目のマンションで「刃物を持って暴れている男がいる」と110番通報があった。駆け付けた港北署員が刃物で切り付けてきた男に拳銃を1発発砲し、左脚に命中した。命に別条はないという。
署によると、住所、職業不詳の男(63)で、公務執行妨害と銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。容疑を認めているという。
男は刃渡り約15センチの包丁を持ってマンションの3階廊下をうろついていたといい、駆け付けた署員4人が包丁を捨てるよう説得したが従わず、30代の男性巡査部長が「撃つぞ」などと警告後、拳銃を発砲した。現場にいた男性巡査長(27)が顔を切られて軽傷を負った。
荒川徹朗副署長は「現時点で、適正な職務執行に基づく拳銃使用と判断している」とコメントした。
現場は東急東横線大倉山駅から北東に約500メートルの住宅街。マンション近くに住む主婦(63)は「大声で怒鳴っている声が聞こえ、パトカ-が次々に駆け付けてきたので何事かと思った。発砲音かは分からなかったが大きな音も聞こえた。通勤時間帯で人通りもあったので驚いた」と話した。