好メンバー揃い日曜東京芝千八の新馬戦 注目はディキシーデイズとホウオウサミット

初戦からエンジン全開ムードのディキシーデイズ

【POGマル秘週報】今週は東西に3歳重賞が組まれていないこともあり、あえて最終盤に入った3歳新馬戦に注目してみたい。

東京=3鞍、中京=2鞍、小倉=1鞍が行われる予定の中で、なかなかの好メンバーが揃うと噂されているのが日曜(31日)の東京芝1800メートル新馬戦。まずはゴドルフィン所有の外国産馬ディキシーデイズ(牡=母Village Fete・藤沢和)が要チェックだ。父のルアーヴルは2009年の仏ダービー馬。日本でも産駒のプールヴィルが一昨年にフィリーズレビューを制し、現在もオープンで活躍している。

調教過程も順調で、古馬を相手にした併せ馬を入念に消化。「少し周りを気にする面はあるけど、乗り込みは十分だし、気のいいタイプ。初戦から力を出せそうですね。(ルアーヴルは)フランスでは結果が出ている種牡馬。面白いと思いますよ」と津曲助手の感触も上々だ。鞍上には戸崎圭を予定している。

もう一頭、ホウオウサミット(牡=父ロードカナロア、母エイグレット・大竹)にも注目してほしい。半兄に重賞2勝のミトラがいる良血で、セレクトセールで1億500万円の高値をつけた。

こちらも調教では馬っぷり、動きともにひときわ目を引き、「追い切り通りなら、いい競馬になりそうですね。(昨年の)夏前に一旦入厩したときは我の強いところを出していたが、今はそれほどでもなく、チラチラと見せる程度。距離の守備範囲も広そうです」とは大竹調教師だ。

前出ミトラはデビュー戦後に早々と騙馬として再スタートを切った馬なのだが、このホウオウサミットは気性の難しさを露呈していないのが心強いではないか。

新馬戦の最終盤はクラシック戦線の本格始動も間近なため、どうしても注目が薄れてしまいがちだが、この東京芝1800メートル戦はレベルの高さを保証できるレースだけに、スルーは厳禁としておきたい。

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