丑年をドラゴンイヤーに。東京女子プロレスのプリンセス・オブ・プリンセス王座を保持する辰巳リカが、渡辺未詩（２１）との初防衛戦（２月１１日、東京・後楽園ホール）に向けて必勝の誓いを立てた。
４日後楽園大会では得意のドラゴン殺法で坂崎ユカを破り、同王座を初戴冠。「ユカちゃんとは一緒に練習生になって７年、切磋琢磨してきたので思いも強かった。このベルトへの挑戦は４度目だったので、選手生命をかけて挑んだ」と並々ならない決意があったことを明かした。
試合後にはリング上で涙するも、その喜びに浸る間もなく渡辺の挑戦を受けた。「（タッグチーム『白昼夢』として）ずっと隣でやってきて、あの日も応援してくれてたのに、狙ってたのかと（笑い）。でもそのギラギラした気持ちはうれしい」とパートナーの行動を意気に感じたという。
だが対戦するにあたり一抹の不安がある。渡辺からはジャイアントスイングによる「ぶん回し予告」をされており、辰巳は「ばれてますね…。私、回転系が弱いんです。遊園地でもティーカップには絶対乗らないんで」と頭を抱える。
１０日板橋大会での前哨戦では必死にエスケープしたが「最近どんどん高速化しているので、あれは食らってはいけないんです。男子並みのパワーがあるので、力勝負もできないし…」と脅威に感じている。
ただし王座獲得後には長期防衛を宣言しただけに、ここでつまずくわけにはいかない。「経験値は私の方が上。その部分では余裕があるので、するりと自分のペースに持っていって、勝つのが理想。当日は白昼夢同士で夢のある試合がしたいです」と誓った。
２０２１年は初戦でベルト奪取に成功し、最高のスタートを切った。「いいことしか起こらないと思う。丑年ですが、ドラゴンイヤーにして、牛と仲良くしていきたいです！」。まずはＶ１を果たし目標に向けて突き進む。
