ハンド逃したメッツ 救援左腕・ループと1年契約で合意

ブラッド・ハンド(1年1050万ドルでナショナルズへ)の争奪戦に敗れたメッツが救援左腕の確保に向けてスピーディな動きを見せた。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、メッツはレイズからフリーエージェントとなったアーロン・ループと1年契約を結ぶことで合意。メッツは40人ロースター内の救援左腕がダニエル・ザモーラとスティーブン・タープリーの2人だけという状況のため、補強が急務となっていた。

メジャーリーグ公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコーモによると、メッツはハンド争奪戦に敗れたあと、救援左腕の補強ターゲットをループに絞っていたという。現在33歳のループは昨季レイズで24試合に登板して3勝2敗、4ホールド、防御率2.52を記録。22三振を奪った一方で四球を4つしか与えず、WHIP0.84は自己ベストの数字だった。

メッツのブルペン補強は2年1550万ドルで獲得したトレバー・メイに続いてループが2人目。エドウィン・ディアス、デリン・ベタンセス、ジューリス・ファミリア、ブラッド・ブラック、セス・ルーゴ、ミゲル・カストロなど頭数は揃っているものの、右腕ばかりのため、ハンドを筆頭に左腕の補強を画策していた。

メッツはすでにベテラン左腕のジェリー・ブレビンスとマイナー契約を結んでいる。また、スティーブン・マッツ、ジョーイ・ルケーシー、有望株のトーマス・ザプッキーといった先発左腕のうち、先発ローテーションから漏れた投手をブルペンに回す可能性もあるとみられている。

ループはブルージェイズ、フィリーズ、パドレス、レイズで合計9年間プレーし、通算406試合に登板して15勝22敗6セーブ、60ホールド、防御率3.38を記録。右打者には865打席で打率.264、23本塁打、OPS.757と打たれているが、左打者は623打席で打率.232、5本塁打、OPS.621に封じている。

© MLB Advanced Media, LP.