【東京五輪】バッハ会長と電話会談した森喜朗会長「誰一人として、反対は全くなかった」

バッハ会長との会談を終え会見する森会長(代表撮影)

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)は28日、新型コロナウイルス禍で開催の是非が問われている今夏の東京五輪に向け、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)とテレビ電話会議を行った。

バッハ会長は21日に各委員との電話会議、22日と25日には各国・地域地域オリンピック委員会(NHC)、各国際競技連盟(IF)、27日に理事会開催。この1週間で行った様々な関係者との会議の報告を受けたという森会長は「今年の夏、安全に東京で大会を開こう。そして、それに参加しようということを中心にお話しになっておられた」と話した。

日本国内では五輪開催に厳しい意見が噴出しているが、森会長は「バッハ会長は(意見交換した)皆さんの意志を確認してきたけれど、正直、誰一人として、どこからも、反対の質問は全くなかった。みんなが早く東京大会を成功させていきたいという強い気持ちであった」と語った。アスリート委員会からは「早く東京へ行ってしっかりやろう。この状況を乗り越えて、自分たちが新しい五輪を作っていこう」という声があふれていたという。

電話会談は予定より長く行われたが、森会長は「バッハ会長が強い気持ちで話していただいたことは我々にとって非常に勇気づけになるし、ありがたかったということも申し上げておきました」とご満悦。IOC、組織委の両トップは「Go to 五輪」の姿勢を崩さなかった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社