鷹の主砲・柳田〝長寿化〟のお手本は新任・小久保ヘッド

自主トレ後に取材に応じた柳田(代表撮影)

ソフトバンクは28日、キャンプメンバーの振り分けを発表。主砲・柳田が両アキレス腱、エース・千賀が両ふくらはぎのコンディショニング不良のためリハビリ組スタートとなった。工藤監督は「彼ら自身も一生懸命やった中でのこと。いい調整をしてもらって、開幕に間に合うように頑張ってもらいたい」と話した。

毎年、チームはポストシーズンまで戦っており、他球団と比べて選手の負担は大きい。主砲の柳田に関しては33歳のシーズンを迎える。衰える気配ゼロの〝怪物スラッガー〟とはいえ、圧巻のスピードやパワーを誇るだけに故障が唯一の気がかりなところとなっている。

そんな中で主砲の〝長寿化〟へ新任の小久保ヘッドコーチに期待する声が出ている。32歳のシーズンで1年を棒に振る故障を経験しながらも、41歳で引退するまで一線級でプレーし続けた。「工藤監督も長くプレーしているが、小久保ヘッドは同じ野手で長くプレーしている人。柳田も現役時代の最後の姿を見ているし、折に触れたアドバイスがプラスになるはず」(チーム関係者)。

実際、小久保ヘッドは在福テレビ局へのリモート生出演で、秋山前監督から「先を見据えて今何をすべきか教えてあげてほしい」と託され「長くプレーするためにどうしたらいいかを話していかないといけないと思う」とうなづいた。

出演後、小久保ヘッドに聞くと「今の打ち方のスタイルが40(歳)近くなってもできるのかどうかとか、まあ本人がどこに目標を持ってるか分からないので。普段から一緒に生活したら見えてくるものもあると思う。やってみないことにはまだ分からない」とのことだったが、できる限りのバックアップをしていくことは間違いないだろう。

野手強化を担う小久保ヘッド。背番号9の継承者のさらなる大暴れにも好影響を与えそうだ。

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