カブスが右腕・スチュワートの獲得を発表 1年70万ドルとの報道

層の薄い投手陣の補強を目指していたカブスは日本時間1月29日、オリオールズからフリーエージェントとなっていた右腕コール・スチュワートと1年間のメジャー契約を結んだことを発表した。年俸は70万ドルであることが報じられている。メジャー2年間で通算4勝を挙げているスチュワートは、まだサービスタイム(メジャー登録日数)が2年未満のため、カブスは少なくともフリーエージェントまであと5年保有することができる。

現在26歳のスチュワートは2013年ドラフト全体4位指名でツインズに入団した元トップ・プロスペクト。2018年にメジャーデビューして2シーズンで2勝ずつ、合計4勝を挙げたが、オリオールズへ移籍した昨季は糖尿病のリスクを考慮してオプトアウト(出場辞退)を選択し、プレーしなかった。

カブスは先発陣からホゼ・キンターナ(エンゼルスと契約)、ジョン・レスター(ナショナルズと契約)、タイラー・チャットウッド(ブルージェイズと契約)が抜け、昨季サイ・ヤング賞投票2位のダルビッシュ有はパドレスへ放出。ダルビッシュとの交換で昨季7勝のザック・デービースを獲得したものの、カイル・ヘンドリックス、アレック・ミルズ、アドベルト・アルゾレイと合わせて先発が4枠しか固まっていない。

よって、スチュワートはチーム内の若手選手やマイナー契約で加入したベテラン選手と先発5番手の座を争うことになる。ブルペンの層も決して厚いとは言えないため、先発ローテーションから漏れた場合は、複数のイニングを投げることができるロングリリーバーとしてチームに貢献することになるだろう。

今オフ、カブスがフリーエージェント選手とメジャー契約を結ぶのは、ジョナサン・ホルダー(1年75万ドル)、オースティン・ロマイン(1年150万ドル)に続いてスチュワートが3人目。年俸総額を削減する方針のため、安価な選手でチームの穴を埋める最低限の補強にとどまっている。

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