【ボルダリング】ジャパンカップ 東京五輪落選の伊藤ふたば パリ目指し「2連覇狙う」

パリ五輪に向けて気持ちを切り替えた伊藤ふたば

スポーツクライミングの第16回ボルダリングジャパンカップ(30日開幕、駒沢)前日会見が29日、オンラインで行われ、前大会で3年ぶり2度目の優勝を果たした女子の伊藤ふたば(18=TEAM au)が、再スタートへの意気込みを語った。

大会出場は「トップ・オブ・ザ・トップ2020」(昨年10月31日~11月1日)以来となることから「試合勘とかもなく不安な部分もある」としながらも「2連覇を狙って頑張っていきたい」と意気込みを語った。

東京五輪へは代表有力候補でありながら落選。日本山岳・スポーツクライミング協会と国際スポーツクライミング連盟の代表選考基準の解釈を巡っての係争が起き、昨年12月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が協会側の主張を退ける判断を下したためだ。

「悔しかったし、ショックは受けました。でも応援してくださった方々や支えてくださった方々が私と同じように悔しがってくれたり『これからも応援してるよ』とメッセージを頂き、ずっとクヨクヨしていられないと切り替えて、パリに向けて頑張ろうと思った」。今年に入り本格的にトレーニングを再開したという。

2024年パリ五輪に向けてはスピードを除く2種目の複合(リード、ボルダリング)を目指す。「3種目それぞれ時間を割く練習は難しいと感じていたが、2種目なら1種目ずつにそれぞれにしっかりフォーカスできるんじゃないかな。(今大会は)パリに向けての再スタート。いいスタートを切りたい」と2021年初戦に腕をぶした。

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