「無敵39連勝」広島新庄がセンバツ2年連続3度目出場 左右Wエースで頂点目指す!

雪の中、センバツ出場の知らせを喜ぶ広島新庄ナイン

広島新庄が2年連続3度目のセンバツ出場を決めた。雪が舞う中で吉報を聞いたナインは喜びを爆発させたが、その強さは本物だ。昨年の秋季中国地区高等学校野球大会では勝負強さで接戦をものにし、初戴冠。チームは現在まで練習試合を含めて負けなしの39連勝と敵なしで宇多村聡監督(34)は「普段の力を普段通り発揮してくれれば勝ちにつながっていくと思う」と全国制覇を目標に掲げる。

チームの特長は左右の「二枚看板」だ。「投手を中心としていかに失点を抑え、その中でいかに点を取っていけるかが自分たちの野球」(宇多村監督)と言うように、最速143キロ右腕・花田侑樹投手(2年)と経験豊富な左腕・秋山恭平投手(2年)は勝敗のカギを握る。

それだけにプロ注目の花田が「秋から真っすぐを磨こうと思って取り組んできた。レベルアップした姿を見せたい」と腕をぶせば、秋山も「持ち味である球種を使った工夫した投球を甲子園でもしていきたい」と気合十分だ。

就任1年目の宇多村監督は名将・迫田守昭前監督の後を受け、苦労しながらもチームをまとめ上げ選抜切符をつかんだ。広商時代は2学年下に現ソフトバンク・柳田が所属。いまや球界を代表する打者に成長した後輩からも学び「一番は努力するということ。できることを本気になってやらないといけないと(生徒に)話している」と努力の大切さをナインに説いている。向上心の高い若き指揮官とともに新庄ナインが聖地で快進撃を見せる。

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