帯状疱疹(ほうしん)で再入院の横浜・林市長、コメント発表し陳謝「しっかり治療する」

横浜市の林文子市長(資料写真)

 横浜市は29日、2021年度当初予算案を発表した。ただ例年と異なり市長会見は開かれず、市幹部による報道陣へのレクチャーにとどまった。林文子市長が帯状疱疹(ほうしん)の悪化で再入院しているためで、市財政課は「市会での予算案審議に支障がないよう、通常通りの日程で進めた」と話している。

 林市長は、毎年度会見を開いて予算編成への思いや力を入れた施策について自らの言葉で説明してきたが、今回は就任以来初めて会見を開かない形での予算案発表となった。

 公表に先立って行われた担当職員によるレクチャーでは、市幹部が予算案資料の冒頭に書かれた林市長メッセージを紹介。21年度当初予算案を編成する上でのコンセプトについて、「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続く中、市民の安全・安心な暮らしを第一にしっかりと守る」と説明した。

◆林市長「しっかり治療する」

 林市長は29日、2021年度当初予算案についてコメントを発表した。厳しい財政状況の中、知恵と経験を結集して議論を尽くしたとし、「将来にわたる成長に向け、横浜が力強く歩みを進めていくための予算案」と強調した。

 入院療養中の林市長は、自ら予算案を発表できないことについて「ご心配とご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ありません」と陳謝。その上で、「しっかりと治療し、万全の体調で市政に邁進(まいしん)する」と意気込みを示した。

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