【ボルダリング】男子五輪代表・楢崎智亜が「スロースターター脱却」に意欲

男子2位の楢崎はスロースターター脱却を目指す

スポーツクライミング男子五輪代表の楢崎智亜(24=TEAM au)がスロースターター脱却に意欲を見せた。

「第16回ボルダリングジャパンカップ(BJC)」最終日(31日、東京・駒沢屋内球技場)では決勝まで勝ち残るも2位。完登数では優勝した同門の藤井快(28=TEAM au)と並んだがアテンプト(トライした数)がかさんだため涙をのみ、試合後は「決勝はパワフルな課題が多かった。優勝を狙っていたので残念」と肩を落とした。

〝日本のエース〟と呼ばれ世界選手権制覇やW杯の年間総合優勝などの実績を持つが、なぜかBJCでは勝てない。その理由を「もともと初戦が苦手で、BJCも初戦ですし。大会を重ねることで修正して安定していくことを繰り返している」とスロースターター体質であることを明かした。

しかし新型コロナウイルス禍でW杯など今後の大会日程が不透明な中、五輪まで大会が中止となる可能性も。試合期間がかなり空いて五輪に臨めばスロースターター体質としては致命的となる。「普段は(弟で同じくスポーツクライマーの)明智(21=TEAM au)とかと登り込んでいるが、もっと他の選手と定期的に登ったりしなきゃなと思います」と〝体質改善〟を図ることを誓った。

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