上旬に強い寒気南下 気温変化大きかった 1月の天候まとめ

1月の気温の平年差、降水量と日照時間の平年比 出典=気象庁ホームページ

 気象庁は1日、1月の天候のまとめを発表した。気温は上旬は平年より低く、下旬は高くなるなど、全国的に気温の変化が大きくなった。
 東日本の日本海側は降水量はかなり多く、記録的な大雪となった所があった。

気温変化大きかった

 日本付近には1月上旬を中心に強い寒気が流れ込み、旬平均気温は全国的に低く、北・西日本と沖縄・奄美はかなり低くなった。
 一方、1月下旬は寒気の影響を受けにくかったため全国的に高く、東・西日本ではかなり高くなり、月の前半から後半にかけての気温の変化が大きくなった。

記録的な大雪も

 1月上旬を中心に、日本付近は冬型の気圧配置となる日が多く、東日本の日本海側で月降水量がかなり多く、月降雪量が多くなり、西日本の日本海側で降雪量がかなり多くなった。
 特に、強い寒気が南下した7日(木)から 11日(月)にかけては、東日本の日本海側を中心に各地で大雪となり、新潟県上越市安塚で72時間降雪量184センチを観測するなど、記録的な大雪となった所もあった。この大雪のため、多数の車両が立ち往生するなど、大規模な交通障害が発生した。

西日本の日本海側 多照

 西日本の日本海側は中旬を中心に高気圧に覆われやすかったため、月間日照時間はかなり多くなった。西日本の3地点で、月間日照時間の多い方からの1位の値を更新した。

<月降水量の多い方から1位を更新した地点>
父島 238.0ミリ(平年比364%)

<月間日照時間の多い方から1位を更新した主な地点>
上野 155.4時間(平年比126%)
奈良 153.0時間(平年比131%)
鳥取 105.6時間(平年比150%)

<月間日照時間の少ない方から1位を更新した地点>
父島 71.0時間(平年比52%)

<降雪の深さ月合計値多い方から1位を更新した地点>
浦河 100センチ

この先の天候

2月の平均気温(左から、低い:平年並み:高いの各確率) 出典=気象庁ホームページ

 2月上旬にかけては、北日本で気温がかなり低くなるが、東・西日本では気温がかなり高くなる可能性がある。向こう1か月の降雪量は、寒気の影響を受けにくい東・西日本の日本海側で平年より少なくなりそうだ。

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