【大相撲】稽古再開の朝乃山 帰省できず1年「自分のことも富山県民のこともあるし帰れない」

稽古で汗を流す朝乃山

大相撲の大関朝乃山(26=高砂)が1日、東京・墨田区の部屋で稽古を再開した。この日はしこやすり足、ぶつかり稽古などで調整。リフレッシュ期間を終え「ゆっくり休めたと思うので1日1日やっていけたら」と語った。

初場所は11勝4敗で自身初のカド番を脱出するも優勝を逃した。両横綱が不在の中、幕内大栄翔(27=追手風)の〝平幕V〟については「番付の意味がなくなる。最高位として出ているので負けられない。優勝して当たり前と思われるので結果を残さないといけない」と悔しさをあらわにした。

そんな大関には初場所前、地元・富山市内にある姉倉比売神社から化粧まわしが贈られた。実家から「歩いて3分くらい」の同神社には、幼いころから毎年初詣に行くほどで「『化粧まわしを作りたい』ということで『ありがとうございます』と。期待されているということでしょうね。自分はそこで結果を出さないといけないですね」と話す。

一方、富山には昨年2月から帰省していないが「自分自身の体調もあるし、富山県民のこともあるし、なかなか帰れない」と我慢の日々が続く。

テレビで声援を送る地元ファンのためにも3月場所(3月14日初日、東京・両国国技館)では初場所以上の活躍が求められる。朝乃山は「もう一つ上の番付を目指すには、やっぱりこの地位で優勝しないとその話も出ないですし。出るからには優勝目指さないといけないですし。それしかないです」と力強く語った。

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