仏代表には招集されないFWベンゼマ 東京五輪のOA枠に急浮上

レアルでは大活躍のFWベンゼマだが…(ロイター)

スペイン1部レアル・マドリードの元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(33)が東京五輪に臨むサッカー男子フランス代表のオーバーエージ選手に浮上した。

今季公式戦25試合で15点(リーグ10点)をマークしているベンゼマはRマドリードのレギュラーでありながら2015年10月以降、フランス代表としてプレーしていない。同11月にチームメートを恐喝した疑いで代表から追放され、同国代表ディディエ・デシャン監督(52)との確執もあって、実力は認められながらも招集外が続いている。

同国紙「マルカ」は、Rマドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は「呼ばない理由がわからない。彼がフランス代表からいなくなることは大きな損失だと思う。世界最高の『9番』を呼ばないのは誰にも理解できない。もったいない。彼は伝説だ。彼はマドリードで多くの信頼と称賛を獲得している」と語ったと報じている。

トラブルから5年がたっていることからベンゼマの〝代表復帰〟の議論は地元メディアでも取り上げられている中、同国紙「ムンドデポルティボ」は、オーバーエージでの東京五輪出場について報道。ベンゼマの元エージェントのカリム・ジャジリ氏は「誰がオリンピックに参加したくないのでしょうか。彼ら(フランスサッカー協会)がそれをベンゼマに提供した場合、彼はすぐに行くだろう」と話したという。

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