新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県の黒岩祐治知事は1日、感染した療養者のうち医師により入院が必要と判断された人の搬送先が決まるまで酸素投与による応急処置を行う拠点について、藤沢市善行の県立スポーツセンター内に設置すると発表した。
名称は「かながわ緊急酸素投与センター」。スポーツセンター内にある陸上競技場の観客席下の屋内スペースを活用する。開設の予算は約1300万円で、全体面積約1200平方メートルのうち約190平方メートルのエリアで酸素投与を実施。病院搬送まで24時間以内の滞在を想定し、最大24人まで受け入れる。
入院待機者や自宅・宿泊施設での療養者の症状が悪化した場合、「コロナ119番」に通報すると搬送調整が行われるが、病床が逼迫(ひっぱく)してすぐに入院できず、医師が応急的な酸素投与が必要と判断されると、この拠点に搬送される。
DMAT(災害派遣医療チーム)や県立看護専門学校教員、救急救命士の資格を持つ県職員ら20~30人で運営する。