香川真司せっかく移籍したのに…変異種が猛威ふるうギリシャ リーグ戦全面中断も

MF香川真司のギリシャデビュー戦は…

ギリシャ1部PAOKの元日本代表MF香川真司(31)が、いきなり難題に直面しそうだ。早ければ3日のギリシャ杯AEラリッサ戦で新天地デビューが見込まれているが、本拠地・テッサロニキを含めてギリシャ国内では新型コロナウイルス禍が深刻な局面を迎えおり、今後の公式戦開催に影響が出かねないのだ。

ギリシャ紙「メトロスポーツ」は、1月末に同国内で南アフリカ型の新型コロナ変異種の感染者が確認され、今後の急増が懸念される現状を報じた。同国感染症委員会のチャラランボス・ゴゴス教授は「伝染性が高く、おそらくもう少し危険なので我々は非常に心配している」。英国型の変異種より重症化などの危険性が高いとの見解を示した。ワクチンの効果もかなり低くなることがデータなどから報告されており、同教授は「より厳格な措置が必要だ」と警鐘を鳴らした。

そんな状況もあり、同国紙「スポルタイム」は、アドニス・ジョージアディス開発投資相の「最も厳しい完全封鎖を含め、すべての選択肢がある」とのコメントとともに今後、強力な措置に踏み切る可能性を指摘。FW森本貴幸(32)が在籍していたAEPコザニが属する3部リーグは昨年から中断しているが、昨季同様に1部リーグも含めた全面中断の危機に陥っているわけだ。すでに英国では同国型に加え、南アフリカ型の変異種も急増しているため、ドイツなど各国が英国からの航空便の運行停止措置を決定するなど影響が出ている。

かつての輝きを取り戻すためにようやく新天地にたどり着いたというのに、ギリシャデビューはお預けとなってしまうのか。不安は募るばかりだ。

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