「長崎よかみせ」来月末まで延長 県の飲食店応援企画 手数料無料に

 新型コロナウイルスの影響で収入減に苦しむ飲食店を、前売り食券を購入して応援する長崎県の「長崎よかみせキャンペーン」。第3波の影響による外出自粛や営業時間短縮の要請が続く中、県は期間を3月末まで1カ月延長し、終了まで2カ月間は手数料も無料(県負担)にして利用促進を図る。なじみの味と店を応援し守るため、県物産ブランド推進課は「今こそ利用を」と呼び掛けている。
 キャンペーンは昨年6月にスタート。二つの前売り食券販売サイトで県内飲食店の券を買えば、店に先払いで入金されるため、事業者は来客がなくても収入が見込める。食券の有効期間は半年から1年間で、感染が落ち着いた時期に利用可能。特別サービスを提供する店舗もある。
 利用者には特典がある。キャンペーン中は1回3千円以上の購入を対象に、購入額3割相当の県産品詰め合わせをプレゼント。県産品を扱う事業者の応援にもつながる。
 対象となる販売サイトは「みらいの食券」と「さきめし」で、登録店舗は計331件(1日現在)。みらいの食券に登録している南島原市の居酒屋「くっちゃべ処 和が家」は家族用オードブルなど持ち帰りメニューも新たに提供し、年末年始は注文の約3割が食券利用だった。法事料理の提供も開始。店主の酒井政志さん(46)は「廃業も覚悟しながら首の皮1枚で踏ん張っている。1週間ごとが勝負。キャンペーンはすごく助かる」と感謝する。
 問い合わせは同課(電095.895.2621)。

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