タブレット授業流れは? 日南 北郷小中で研究会

教職員らがタブレット端末を使った授業の流れなどについて確認した研究会

 2021年度から日南市内の全小中学校にタブレット端末が導入されるのを受け、市教育研究所(所長・都甲政文教育長)は1月28日、同市の北郷小中(村橋恭一校長、277人)で授業の研究会を実施した。小中学校や市教委から約20人が参加し、端末の活用法や授業の流れを確認した。
 同市では小中学校の児童生徒1人につき1台ずつ端末が準備され、21年度から活用される。導入に先駆け、同校はモデル校として昨年12月から端末を使用した授業を行っている。
 研究対象になった中学1年生のクラスは、地理の授業で端末を使用。「扇状地に果樹園が多いのはなぜか」とのテーマに沿って、担当教諭が生徒の端末に資料データを送信したり、動画を見せたりしながら進行した。生徒たちは打ち込んだ文章や撮影した画像を画面上で共有できる機能を使い、それぞれの端末で閲覧していた。
 授業を行った担任の森永浩二教諭(29)は、端末の利点と課題について「授業の効率が高まり、生徒が進んで取り組む意欲が強まったように感じる。一方でパスワード管理など、情報を扱う際のモラル教育も必要になってくる」と話していた。

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