コロナ禍でビッグクラブも深刻…スペイン今冬の移籍成立わずか29件

MF久保建英

欧州サッカーの移籍市場が2日に締め切られたが、例年に比べても低調でスペイン1部レアル・マドリードや同バルセロナは「補強なし」となるなど、ビッグクラブも新型コロナウイルスにより深刻な影響があることをうかがわせた。

スペイン紙「マルカ」によると、スペインの各クラブがかかわった移籍は、ビリャレアルからヘタフェに移った日本代表MF久保建英(19)をはじめ、わずかに29件とし、2020年に比べると129件の減という。移籍金の合計額は約2100万ユーロ(約26億5000万円)で、昨年から約1億2000万ユーロ(約151億2000万円)減と過去10年で最低額となった。

同紙は「危機のときには投資は急落します。これは、閉店したばかりのウィンターマーケットでのクラブの行動によって証明されています」と報じ、総額1400億を超える巨額な債務が判明したバルセロナや、新スタジアム建設などで資金難が叫ばれているRマドリードの2大巨頭も、所属選手の放出だけで補強がなかったと伝えている。

また、同国紙「アス」は、昨年に5大リーグの各クラブが動かした金額は合計8億4660万ユーロ(約1066億7000万円)だったとし、今年は計2億5945万ユーロ(約326億円)と3分の1以下まで減少したという。また、今年1月の市場でスペインリーグは5大リーグの中でもっとも動きが少なったと伝えている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社