レッズがクローザー確保 左腕・ドゥーリトルと1年契約で合意

日本時間2月3日、レッズがナショナルズからフリーエージェントとなっていた救援左腕ショーン・ドゥーリトルと1年150万ドル+出来高で合意したことが明らかになった。ドゥーリトルはアスレチックスとナショナルズでクローザーを務め、通算111セーブを記録。ライセル・イグレシアスとアーチー・ブラッドリーを放出したレッズは、現有戦力のなかから新たなクローザーを発掘するとみられていたが、外部からの補強でクローザーを確保した。

現在34歳のドゥーリトルは制球力の高さに定評があり、アスレチックス時代の2014年に62.2イニングを投げて89奪三振/8与四球、ナショナルズ時代の2018年にも45イニングを投げて60奪三振/6与四球という素晴らしい成績を残している。しかし、近年は不調が続いており、2019年は自己ワーストの防御率4.05に終わり、昨季は2度の故障者リスト入りもあって11試合しか投げられず、防御率5.87とさらに成績が悪化した。

故障が多いのは昨季に限った話ではなく、2014年以降の7シーズンで9度の故障者リスト入りを経験。70試合以上に登板したシーズンは2013年(70試合)の1度だけ、60試合以上に登板したシーズンも2度しかない。とはいえ、通算防御率3.07、WHIP0.97という数字が示すように、コンディションさえ万全ならハイレベルなパフォーマンスを期待できる。

レッズは昨年12月にイグレシアスをエンゼルスへトレードし、ブラッドリーもノンテンダーFAで放出。アミール・ギャレットやルーカス・シムズが新たなクローザーの候補に挙がっていたが、予算の範囲内でクローザーを獲得できる状況になったため、方針を変更したようだ。

なお、レッズで左腕がクローザーを務めるのは珍しいことではなく、過去にもアロルディス・チャップマン、ランディ・マイヤーズ、ジョン・フランコらがクローザーとして活躍している。

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