「映える」横須賀、世界へLOVE発信 高校生らウォールアート SNSでキャンペーン、割引や賞品も

横須賀市日の出町のよこすか海岸通り沿いに姿を現した長さ約50メートルのウォールアート「YOKOSUKA GENIC STREET」

 神奈川県横須賀市日の出町のよこすか海岸通り沿いに昨年11月、アーティストと高校生の計5人がそれぞれイメージする横須賀を描いた長さ約50メートルのウォールアート「YOKOSUKA GENIC STREET」が姿を現した。海沿いの活性化を目指す市は、SNS(会員制交流サイト)を意識して「撮れ高最強」をうたい、期間限定の特典付きキャンペーンも実施している。

 新港ふ頭(同市新港町)近くの同通りに、国際色豊かな雰囲気や海岸でレジャーを楽しむ人々など、制作者5人が想像する思い思いの横須賀が描かれている。「YOKOSUKAから世界へLOVEを発信」がテーマだ。

 イラストレーターのふるやともよさん(33)は、子どもの頃を過ごした横須賀の記憶から「LOVE PORT」を制作。「社会人になった後も、大事なことをゆっくり考えたいときは横須賀の海を訪れる。大切な場で、感謝を表現したい」と、堤防に座ってぼんやりと眺めた船や、米軍横須賀基地の祭りに連れて行ってもらった時の高揚感などの思い出を表した。

 ウォールアートは、JR横須賀駅(同市東逸見町)から観音崎公園(同市鴨居)までの海沿い約10キロの「10000メートルプロムナード(うみかぜの路)」を活性化させる市の事業の一環。市がプロのアーティストから作品を募集し、市立横須賀総合高にも制作を依頼した。

 ウォールアートの前で撮影した写真を見せると対象店舗で割引され、「#スカジェニ」を付けて写真をSNSに投稿すると抽選で賞品が当たるキャンペーンを4月末まで実施中。各作品やキャンペーンの詳細は市の観光情報サイト「ここはヨコスカ」で。

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