【テニス】錦織圭 結婚後初試合は見せ場つくるも強敵に歯が立たず敗戦

復帰戦で敗れた錦織圭(ロイター)

男子テニスの世界ランキング41位・錦織圭(31=日清食品)が3日、男子テニスの国別対抗戦「ATPカップ」(メルボルン)のロシア戦第2試合に出場し、昨年のATPファイナル覇者で同4位のダニル・メドベージェフ(24)に2―6、4―6で敗れた。

今大会は4大大会「全豪オープン」(8日開幕、メルボルン)の前哨戦で、昨年12月に結婚してからは初の試合。実戦復帰は4か月ぶりだったが、今最も勢いのある若武者に歯が立たなかった。第1セットはいきなり最初のゲームをブレークされ、第4ゲームでは得意のダウンザラインを連発してブレークバックしたが、反撃はここまで。第5、7ゲームにブレークを許し、このセットを落とした。

第2セットでは随所に見せ場をつくった。果敢にネットに出るシーンも目立ち、男子ダブルス元世界1位のマックス・ミルヌイ・コーチ(43)とともに取り組んでいるサーブ&ボレーも効果的に繰り出した。しかし、身長198センチから繰り出される強烈なサーブにてこずり、なかなかブレークができない。4―4で迎えた第9ゲーム、デュースの末にブレークされて追い込まれると、第10ゲームも破壊力満点のサーブに翻弄されて力尽きてしまった。

今大会は新型コロナウイルス感染対策として異例の隔離生活を強いられた。復帰戦は敗れたものの、自身が理想とする戦術もおぼろげに見えてきた。強豪と互角に戦ったことで全豪オープンへの収穫となったはずだ。

なお、ロシア戦の第1試合は世界57位の西岡良仁(25=ミキハウス)がアンドレイ・ルブレフ(23)に1―6、3―6で敗れた。ダブルスの結果を待たず、日本の敗戦が決まった。

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