野口健氏 五輪強行開催の森会長は「菅総理の発言を否定。国との足並み揃っていない」

野口健氏

アルピニストの野口健氏(47)が3日、ツイッターを更新。東京五輪・パラリンピックの開催を巡る、大会組織委員会の森喜朗会長(83)の発言に不信感を示した。

森会長は2日に行われた東京オリンピック・パラリンピック関連の幹部会で「新型コロナがどういう形であろうと必ずやる。やるか、やらないかという議論をするのは超えて、どうやってやるのか」と開催に向け並々ならぬ意気込みを語った。

野口氏は「東京五輪組織員会の森会長の『コロナがどういう形だろうと必ずやる』発言を受け東京五輪開催に対し嫌悪感すら覚える」と吐露。

森会長ら幹部に向けて「東京五輪開催により『失う命のリスク』について彼らの本音を聞いた思いである」とつづった。

五輪開催により、新型コロナの変異種が国内にまん延する可能性を示唆し「東京五輪開催によるコロナ感染リスクのシュミレーションをした上で国民に明かすべき」と主張。

さらに菅義偉首相(72)の発言「コロナに勝った証として開催する」を例に挙げ「『勝てばやる』という事は『勝てなければやらない』ということ。しかし、森氏はその菅総理の発言を否定したようなもの。つまり『コロナに勝てなくても五輪をやるよ!』と同じ。国と運営委員会の足並みが揃っていない」と矛盾を訴えた。

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