シャープ、ローカル5Gを活用した新たなソリューションの共創の場「SHARP Local 5G Trial Field」を開設

ローカル5Gは、企業や自治体が、自らの敷地など限定したエリアに構築できる5Gネットワークである。高速大容量や低遅延、多数同時接続など、5Gの特長を生かしながら、個別のニーズに応じたセキュアで安定したネットワークを構築できるため、製造業やサービス業、公共用途など幅広い分野での活用が期待されている。シャープ株式会社は、ローカル5Gの実験試験局の免許を総務省より取得し、ローカル5Gを活用した新たなソリューションの共創の場「SHARP Local 5G Trial Field」(以下、フィールド)を、シャープの幕張事業所(千葉県千葉市)および広島事業所(広島県東広島市)内に2021年2月中旬に開設する。シャープは、スマートフォンやルーターなどの5G・ローカル5G対応機器の開発で培ったノウハウを活かし、ローカル5Gネットワーク関連事業へ2021年度中に本格参入することを目指している。現在シャープは、Sub6(4.6-4.9GHz)の周波数帯を用い、5Gの能力をフルに発揮できるSA(Stand Alone)方式に対応したローカル5G無線基地局やコア装置の開発を進めており、同フィールドには、開発中のこれらのシステムによるネットワークを構築している。今後、ディストリビューターやシステムインテグレーター、各種機器メーカーなどのパートナー企業をオープンに募集し、当社のローカル5Gネットワークと組み合わせたさまざまな実証や検証を行いながら、業務効率化や地域の課題解決に資する新たなソリューションの共創に取り組むとしている。さらに幕張のフィールドでは、超高精細8K映像の伝送や、モバイルエッジコンピューティングによる遠隔支援などのデモ環境も常設。導入を検討する企業のシステムとの接続検証などにも活用していくとのことだ。

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