案里被告の辞職に立民・福山幹事長が激怒「かばい続けた自民党の責任は極めて重い」

辞職した河井案里被告

立憲民主党の福山哲郎幹事長(59)は3日、国会内で会見を行い、参議院本会議で辞職が認められた河井案里被告(47)について「国会議員としてかばい続けた自民党の責任は極めて重い」と批判した。

自民党は昨年6月に案里被告が逮捕された直後から、立民に対し「本人から参院議員運営委員会で説明させる」と約束したが、とうとう実現に至らなかった。

「巨額な資金がばらまかれた前代未聞の悪質な買収事件です。我々は、(案里被告に)議員としての身分があろうがなかろうが、自民党が説明すると言ってきたからには、国会に出てきてもらう」(福山氏)

買収事件の舞台は、2019年の案里被告が参院広島選挙区から出馬した参院選挙。案里被告は当時、官房長官だった菅義偉首相(72)から応援を受けている。

福山氏は「菅総理にも国会での説明責任を求めていきたい。案里被告は有罪判決が出てからも反省の色を見せないし、我々は怒りを覚えています」と激怒した。

立民は案里被告の辞職に伴う参院広島補欠選挙(4月25日)で、他の野党との連携を視野に入れながら候補者を擁立する構えだ。福山氏は補選の争点の一つとして、後手に回った菅内閣の新型コロナウイルス感染拡大防止対応のあり方の問題、観光支援事業「GoToトラベル」の混乱、与党幹部の国会議員による銀座クラブ通い騒動などを挙げた。

「広島の有権者のみなさまには、菅内閣や自民党の姿勢といったものを考えてもらうための論点にしたいと思っています」

一方、自民党の下村博文政調会長(66)は会見で、案里被告の辞職に伴う補欠選挙について「わが党として候補者を選び、準備をすることになると思う」と話している。

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