育成・コルニエルが赤ヘル投手陣の鍵握る!? マイペースなフランスアの〝火付け役〟にも期待

鯉投手陣の〝キーマン〟となりそう

育成選手が投手陣の鍵をにぎるかもしれない。広島のロバート・コルニエル投手(25)が3日に今キャンプ初めて打撃投手を務めた。威力抜群の直球で打者を押し込む場面もあり「今日は何球かシンカーのようになる球もあった。ただ、全体的には手応えがあったと思う」と振り返った。

ドミニカ共和国にあるカープアカデミー出身の育成右腕は昨秋のフェニックス・リーグで3試合に先発。防御率0・90と結果を残し、今キャンプの一軍切符をつかんだ。佐々岡監督も「面白い存在になってくれるくらいの球は投げられる」と称えるほどで、出遅れているへロニモ・フランスア投手(27)への〝火付け役〟としての期待もあるという。「フランスアはマイペースな面があって春先はあまりよくない。コルニエルが頭角を現すことによって目の色を変えて調整ペースを上げてくれればいいが…」(チーム関係者)

昨季19セーブのフランスアだが、シーズン序盤は本調子とはいかず、本領を発揮し始めたのは夏場過ぎから。今年は母国・ドミニカ共和国で新型コロナウイルスに感染した影響でキャンプ合流は2月中旬以降となるだけに、昨年のように悠長にされては困るのだ。

「力のある真っ直ぐと変化球を一生懸命見せてアピールしていきたい」と言うコルニエル。急成長で投手陣の活性化にひと役買いたいところだ。

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