Dバックスが通算223セーブのソリアと合意 クローザーの有力候補

日本時間2月4日、ダイヤモンドバックスがアスレチックスからフリーエージェントとなっていたベテラン救援右腕ホアキム・ソリアと1年350万ドルで合意したことが明らかになった。登板数に応じて最大50万ドルの出来高が設けられているという。ダイヤモンドバックスは昨年8月にアーチー・ブラッドリー(現フィリーズ)を放出して以降、確固たるクローザーが不在の状況が続いており、通算223セーブのソリアは有力候補となりそうだ。

一時はアメリカン・リーグ西部地区の全5球団からの関心が報じられていたソリアだが、新天地に選んだのはナショナル・リーグ西部地区のダイヤモンドバックスだった。現在36歳のソリアは昨季アスレチックスで22試合に登板して2勝2敗2セーブ、4ホールド、防御率2.82を記録。2015年以来5年ぶりとなる防御率2点台をマークし、実力健在をアピールした。

キャリア初期はロイヤルズでクローザーを務め、2008年に42セーブ、防御率1.60、2010年にも43セーブ、防御率1.78の好成績をマーク。2012年に自身2度目のトミー・ジョン手術を受けるなど、その後は全盛期ほどの活躍を見せることはできていないものの、2015年から2019年まで5年連続で59試合以上に登板して2ケタのホールドを記録したように、中継ぎ投手としてしぶとく生き残っている。

ダイヤモンドバックスは昨季途中にブラッドリーを放出したあと、メジャー3年目のステファン・クライトンがクローザーを務めて9月だけで5セーブを挙げたが、クローザーをフルシーズン任せるには不安が残る。仮にこのままクライトンにクローザーを任せるとしても、「セットアッパー兼クローザーの保険」としてソリアが控えているのは心強いのではないだろうか。

なお、ソリアは1年契約のため、ダイヤモンドバックスが開幕から低迷した場合、夏場にトレードで放出される可能性もありそうだ。

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