【NFL】「スポーツドリンクは何色か?」 あらゆるものが賭けの対象になるスーパーボウル

開幕直前のスーパーボール(ロイター)

米国スポーツ界最大のイベント、NFLの年間王者を決める「スーパーボウル」は7日(日本時間8日)にフロリダ州タンパで開催される。その裏では「スポーツ史上最も短時間の賭け」と呼ばれるものも行われている。

史上初めて、ホームスタジアムで「スーパーボウル」に出場することになったタンパベイ・バッカニアーズと、カンザスシティ・チーフスの対戦は、下馬評ではチーフスが有利とされている。そのため米国などのブックメーカーでは、バッカニアーズに3点ほどの「ハンデ」を付けた上での勝敗が賭けの対象となっている。

だが、ボクシングのようにKOか判定か、KOなら前半か後半か(あるいは何ラウンド)と勝敗を細分化することはできない。そのため他にもこんな種類の賭けが行われているという。

まずは「試合前のコイントスで表裏のどちらが出るか」。トスする人の手からコインが放たれて、地面に落ちて止まるまではほんの1~2秒。そのため「スポーツで最も短い時間の賭け」と呼ばれ、結果も単純明快なために人気は高い。

とはいえ、試合そのものの勝敗と違って事前に結果を予測することは不可能。そのため賭けてから不安になるケースも多々あるようで、カジノで高額を使う「ハイローラー」の中には10万ドル(約1050万円)をかけた1時間後に「気が変わった」と言って20万ドル(約2100万円)をさらに賭けにきた人もいるという。

さらには「コイントスで勝ったチームは最初の攻撃を取るか、どちらの向きに守備(攻撃)することを選ぶか」「勝利チームの監督が祝福で浴びるスポーツドリンクは何色か」「MVP選手がスピーチで最初に感謝するのは誰か」などなど…試合前から終了後までのあらゆることが対象になっているという。

「スーパーボウル」が開催される日曜日の夜は、テレビ観戦のためにただでさえ街から人がいなくなる、と言われる。新型コロナウイルスの影響で在宅率がさらに高くなりそうな今年は、オンラインでできる賭けが盛んになるかもしれない。

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