ワクチン保管用超低温冷凍庫を設置 先行接種の長崎県内3病院

長崎医療センターに配置された超低温冷凍庫「ディープフリーザー」=大村市久原2丁目

 新型コロナウイルスのワクチンに関し、医療従事者の先行接種を実施する県内三つの病院に5日、ワクチン保管用の超低温冷凍庫「ディープフリーザー」が設置された。厚生労働省によるワクチン承認後、月内に接種が始まる見通し。
 先行接種の対象は長崎医療センター(大村市)、諫早総合病院(諫早市)、長崎労災病院(佐世保市)に勤務し、安全性の調査に同意した医療従事者。接種後、接種部位の変化や発熱など健康状態を毎日記録し、結果は公表する。
 長崎医療センターには同日午後3時ごろ、ディープフリーザーが設置された。零下80度まで下げることが可能で、2万1450回分のワクチンを保管できる。同センターは300人程度が接種予定。八橋弘副院長は「安心して暮らしていくためにワクチンが必要。(先行接種により)安全性を確認していきたい」と話した。
 諫早総合病院は600人程度、長崎労災病院は200人程度の接種を予定している。


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