【5日】長崎県内学校現場で2例目クラスター 県内3市9人コロナ感染

5日発表の市町別感染者数(左)と新型コロナウイルス感染者の入院状況 (4日午後7時現在)

 県、長崎、佐世保両市は5日、県内3市で計9人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。2人の感染が確認されていた長崎市立中では新たに関係者4人の感染が判明、県内の学校現場では2例目となるクラスター(感染者集団)が発生した。佐世保市では感染者1人が4日に死亡していたことも分かった。県内の感染者は累計1552人、死亡者は計33人。
 長崎市ではこれまで小学校の関係者が感染した際に学級閉鎖で対応してきたが、中学校は教科担任制で検査対象者が広範囲となったため4、5日を臨時休校とし、生徒を含む計209人を検査。このうち4人(長崎市3人、大村市1人)の陽性が分かり、感染者は計6人となった。学校再開日は未定。会見した市教委の橋田慶信教育長は「授業中や休み時間の換気、共用部分の消毒など、取り得る対策をしていた中での感染。具体的な経路は分からない」とし、体調不良時の対応などに関する注意喚起をさらに徹底するとした。
 長崎市の1人と大村市の20代男性会社員、佐世保市の1人の計3人は、県内陽性者の濃厚接触者など。長崎市の50代女性は県外陽性者の接触者として検査し、陽性が判明した。佐世保市の30代無職女性の感染経路は調査中。


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