鷹のサブマリン・高橋礼が連日ブルペンで150球「アンダースローは投げないと強くならない」

調整に余念がないソフトバンク・高橋礼

ソフトバンク・高橋礼投手(25)が宮崎春季キャンプ(生目の杜運動公園)第2クールの6日、ブルペンで150球の投げ込みを行った。「良い悪いの評価をするためにも、フォームを固めるためにも必要なこと」と前日に続くブルペンで熱のこもった投球を見せた。

一昨年は先発で12勝を挙げて新人王を獲得したが、昨季はチーム事情で中継ぎ転向。チーム最多の52試合に登板した。ただ昨シーズン終了直後、工藤監督から直々に「先発準備」を言い渡されており、今季は先発復帰が決定的となっている。

オフには念願だった楽天・牧田との合同自主トレに参加。西武・与座も加わり日本球界サブマリン揃い踏みの〝研究会〟で刺激と技術向上のヒントを得て帰ってきた。

今キャンプでは5日間の練習でブルペンは既に4回目。牧田と会話をする中で、憧れの先輩から「200球から300球投げていた」と聞かされ「アンダースローは投げないと強くならない」と実感。次も150球程度の投げ込みを示唆した。

一昨年は「6回、7回のインターバルがしんどいなと思った」と粘れず中盤過ぎに降板することが多かった。「野球は6回途中、7回くらいが試合を通して一番しんどいタイミング。そこで崩れるか、踏ん張れるかでチームとして一年通しての戦いが変わってくる」と言う。

その6回、7回の局面で昨年は中継ぎとして数多く登板。リリーフが心身ともに想像以上の負荷がかかることを身をもって経験した。だからこそ先発として「完投したいですね」。

一試合を投げ切る体力に加え、長い回を投げるため投球の幅を広げようと牧田にはカーブも教わった。明確な課題と先発としての責任感を持っているからこそ、練習にも熱が入る。

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