洪水浸水区域より詳細に 宮崎市ハザードマップ改訂

宮崎市が13年ぶりに改訂した「洪水ハザードマップ」

 宮崎市は豪雨などの災害に備える「宮崎市洪水ハザードマップ」を13年ぶりに改訂した。2016、19年に行った、国と県の洪水浸水想定区域の見直しに合わせた「千年に1度」級の大雨を想定して製作。市内の全世帯(19万8千世帯)に郵送を進めていて、市では2月中に配布を終えるとしている。
 マップはこれまでA0判1枚だったが、今回は市内を「中心部・北部域」「南部域」「佐土原町域」「清武町域」「田野町域」「高岡町域」の六つに区分。地域ごとにカラーA4判の冊子計24万5千部を製作した。居住地域版の冊子に、市内全域を示したA2判の地図1枚を同封している。
 冊子は縮尺を約2倍に拡大し、より分かりやすく編集したのが特徴。浸水想定区域を水深の高さで色分けし、土石流や地滑りなどの警戒地域なども表示した。避難所の混雑状況が分かるアプリの取得や、河川水位観測情報など災害時に役立つウェブサイトにアクセスするQRコードも掲載している。
 さらに避難所の名前や、警報レベルに合わせてどのような行動を取るかを事前に記入できる表「マイ・タイムライン」も載せた。
 郵送は1月末から開始。市危機管理課は「家族で情報を共有し、災害時の行動確認をするなど非常時に備えてほしい」としている。
 市の指定避難所は、洪水浸水想定区域の見直しに合わせ19カ所を解除。新たに3カ所を加え、現在は計212カ所となった。

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