道案内役でひと役 “余生”を送る青色ポスト 長崎・五島

“余生”を送る青色ポスト

 長崎県五島市下崎山町の民家前に、昔懐かしい丸形の郵便ポストがある。でも色は青。なぜここに? 郵便物は入れていいの?
 この家に住む漁協組合長の熊川長吉さん(67)が10年以上前、地元のポストが角形に入れ替わる際に運搬を手伝い、譲り受けたという。丸形ポストは既に“引退”しており、「間違えて手紙を入れられたら大変」と色を塗り替えた。
 初めは黄色で、3年ほど前に青色にした。今では「青ポストのところ」として、近隣住民やタクシー運転手が目印にしているとか。「働いてないようで意外と役立っているんだよ」と熊川さん。ポストは道案内役としての“余生”を送っていた。

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