B・ケプカ、J・ローズが証明した「日本製アイアン」の完成度

「フェニックス・オープン」を制したケプカ(ロイター=USA TODAY Sports)

男子ゴルフの米ツアー「フェニックス・オープン」は7日(日本時間8日)に終了し、ブルックス・ケプカ(30)が優勝。欧州ツアーの「サウジ国際ソフトバンク」ではジャスティン・ローズ(40=英国)が2位となった。この2人に共通するのは、いずれも日本メーカーのアイアンを契約外で使っていたことだ。

ケプカが4番からPWまでをバッグに入れているのは、住友ゴム工業の「ZX7」アイアンだ。2016年にナイキがゴルフクラブ事業から撤退して以降は長らくミズノのアイアンを使っていたケプカは、今年から「ZX7」にスイッチした。

住友ゴム工業との間に契約関係はないが、同社が主催する日本ツアー「ダンロップフェニックス」には16年から3年連続で出場して16、17年は連覇。この縁から「長年にわたり非常に良い関係性を築いてきました。そんな中で、当社製品を提供する機会に恵まれました」と使用に至った経緯を同社は説明する。

また、現在はクラブ契約がフリーのローズは「サウジ国際」からミズノの「MP―20」(日本では未発売)を使い始め、4日間とも60台をマークして通算13アンダーで2打差の2位に入った。

タイガー・ウッズ(45=米国)も、1997年に「マスターズ」を初制覇した時はミズノのアイアンを使っていた。

契約していない選手が選ぶということは、性能を評価してのもの。刀作りの伝統がある日本のアイアンの、海外での評価は高い。そのことを改めて証明する結果となった。

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