スーパークレイジー君が爽やかスーツ&黒髪で議員デビューも特攻服とは〝決別せず〟

金髪・特攻服を封印したスーパークレイジー君だが…

歌手のスーパークレイジー君(34)が、8日開会した埼玉・戸田市議会で議員デビューを果たしたが、トレードマークの金髪・特攻服姿ではなかったことで残念がる声も。〝規格外〟の若者世代代表として当選しているだけにネコをかぶっているハズがなかった。

昨年の都知事選や戸田市議選では「汚職政治家撲滅」「動物殺処分零」などの刺しゅうが入ったド派手な真っ白の特攻服で、道行く人の度肝を抜いてきた。ところが、初登庁にはブルーの爽やかなスーツに髪も黒色に染め直し、見た目はすっかり〝いいお兄さん風〟になっていた。

過去に少年院5年、数度の逮捕歴、全身入れ墨、関税法違反での罰金歴などをあっけらかんと話すだけに〝大人の世界〟での処世術もわきまえている。選挙時と同じスタイルで議会に臨めば、すぐに活動に支障をきたすことは分かっていたからだ。

案の定、議会初日は略称を巡って、「議会人として『クレイジー君』とは社会通念上いかがなものか」との横やりも入った。スーパークレイジー君は「やっぱりいろいろと言われる。一番大事なのは結果と中身」と早速、市民の苦情や駆け込み寺となる事務所を開く考えを明かし、市政改革に乗り出したいという。

一方で、当選の後押しとなった子供たちの期待は裏切らない。養護施設や小学校の式典等での来賓に「スーパークレイジー君」議員としてのオファーが舞い込んでいるという。

「養護施設とかは特攻服で来てくれと言われる。スーツで『頑張って』と言われても嫌がられますからね。特に子供たちはスーツを着てたら、『何だよっ!』となる。時と場合によって、特攻服を着るか着ないかを使い分けたい」

議会にこそ特攻服で出席することはなくてもイベント時には、特攻服に議員バッジを着けてのパフォーマンス披露も辞さない。「子供のいじめより、大人のいじめが一番怖い。でも、耐えますよ」。批判を覚悟の上で、特攻服とは決別しない考えだ。

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