一軍フル回転目指す鷹・尾形がシート打撃登板「去年は人生の中で一番悔しい年だった」

シート打撃に登板した尾形

今季のブレークを目指すソフトバンクの尾形崇斗投手(21)が9日、宮崎キャンプでB組のシート打撃に登板。工藤監督も見守る中で打者7人に対して29球を投げて2安打1四球1三振だった。

「打者との対戦なので、その勝負に勝つということをイメージして投げた。最初は力んでしまったが、打者を重ねるごとに良くなった」と手応えを口にした。

最速152キロの直球が武器の右腕。昨季はオープン戦5試合で11イニングを無失点に抑えてアピールに成功。育成選手から支配下への昇格を勝ち取った。しかし、脇腹を痛めるなどして一軍登板は1試合のみに終わった。

昨季について「人生の中で一番悔しい年だった」。こう振り返った右腕は「それを糧にして1年やっていきたい。自分のストレートを春以降投げられなかった。自分の中で焦りというか。周りを見てしまった。今年は自分をどれだけ高めていけるかとやっていこうと思う」と力を込めた。

武器でもあるノビのある直球をさらに磨いてアピールしていく。「目標は藤川球児さんのような空振りの取れるストレート。そういうボールを投げられるようにやっていきたい」。

一軍でのフル回転を目指して燃えている。

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