混沌の「メッシ争奪戦」 熱を上げるPSGに対してマンCが〝沈黙〟を守る理由

去就が注目されるメッシ(ロイター)

イングランドプレミアリーグのマンチェスター・シティが、静かにスペイン1部バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)の獲得を狙っている。

今季開幕前に起こった退団騒動の最中では、ジョゼップ・グアルディオラ監督(50)がバルセロナを指揮していたころから強固な師弟関係で結ばれていることや、豊富な資金があることなどから、マンチェスターCが最有力候補とされていた。しかし、メッシが今季のバルサ残留を決めたことで、契約が切れる今年6月を照準に争奪戦がスタートした。

もう1つの有力候補であるフランス1部パリ・サンジェルマンは、スポーツディレクターを務めるレオナルド氏が地元誌「フランスフットボール」で「メッシのような偉大な選手は常にパリSGのリストに入る」などと公言。アルゼンチン代表のアンヘル・ディマリア(32)も地元メディアの取材に〝ラブコール〟を送るなど表立った動きが活発だ。

しかし米メディア「ESPN」によると、この手法は〝悪手〟であると指摘。メッシは報道で騒がれることを好まないからだ。そのためマンCは、バルセロナ残留を決めてから表立った動きを控える方針を取っている。それでも獲得への熱意が冷めたわけではなく、クラブ関係者がメッシと定期的に連絡を取っており、水面下でアプローチしているという。

果たしてどちらのやり方が正しいのか。ただ3月に行われるバルセロナの会長選挙の結果次第では、契約延長に傾く可能性も残されている。まだ先行きは不透明なままだ。

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