サウサンプトン移籍の南野拓実にリバプールの〝裏ミッション〟

移籍デビュー戦で移籍デビュー戦で躍動した南野(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのリバプールからサウサンプトンに移籍した日本代表MF南野拓実(26)に〝裏ミッション〟があった。

英紙「リバプール・エコー」は9日、移籍した南野について、クラブ側が「彼を手放すのが理にかなっていると思ったクラブはあまりなかったが、サウサンプトンは大いに理にかなっている」とし「タクミが体調を維持していれば、16試合をプレーするチャンスがある。それはすべての人を助け、サウサンプトンを助け、私たち(リバプール)を助けます」と、今後の活躍を期待していると報じた。

つまり、リバプールから離脱した南野に、サウサンプトンのメンバーとして、これから対戦するライバルクラブから勝ち点を奪うことを切望しているのだ。同紙は、FWファビオ・ボリーニ(29)やMFウサマ・アサイディ(32)、FWダニー・イングス(28)ら過去にリバプールからレンタル移籍した選手がライバルチームを苦しめた実績を紹介し、南野にも同じような活躍を求めた。

その上で「リバプールのライバルがこれまで以上に競争相手になっているシーズンに(サウサンプトンが)ポイントを奪うのを期待している。首位マンチェスター・シティーとの勝ち点差を埋めるでしょう」とも伝えている。

サウサンプトンは20日にチェルシー戦、3月1日にエバートンなどのライバルクラブとの対決を残している。英メディアは南野のレンタル移籍が決まった際「リバプールが構想外の選手を放出した」との見方も出ていたが、実はリバプールの逆転優勝に貢献するための〝放出〟だったのかもしれない。

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