南野は〝余剰戦力〟だった…イングランドのご意見番がサウサンプトン移籍を解説

サウサンプトンに電撃移籍した南野拓実(ロイター)

イングランドサッカー界のご意見番がサウサンプトンに電撃移籍した日本代表MF南野拓実(26)は、リバプールにとって〝不要〟だったと主張した。

昨年1月にリバプールに加入した南野は、今季も定位置をつかめない中、ポジションを争うライバルたちの活躍もあって序列が低下。昨年12月以降、出場機会が激減し、冬の移籍市場でサウサンプトンに移った。英紙「デーリーメール」によると、トットナムやサウサンプトンなどで監督を務めたハリー・レドナップ氏(73)は、リバプールにとっては余剰戦力だったという。

レドナップ氏は「彼はリバプールでやれていなかっただろう? クラブが彼を望んでいるのならサウサンプトンに行かせなかっただろう」と語り、その上でユルゲン・クロップ監督(53)の意向についても「南野を役に立つと思っていれば(クラブに)とどめただろう。だが、彼の状況は良くない。フラットに見てもいまのところ、うまくいっていない」と指摘したと報じた。

その上で同紙は「レドナップは、リバプールのボス(クロップ監督)が日本代表を評価していないと信じている」と伝え、すでにリバプールではクラブも指揮官も南野を構想外に近い存在として、1月の移籍はやむ得なかったという。

一方で、サウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督(53)は「拓実をチームに迎えることができてとてもうれしく思う」「彼は優れた攻撃オプションを提供するのに役立ち、重要で適切なプレーヤーだ」「これにより、重要な時期にチームの深みが増す。トレーニングピッチで彼と一緒に仕事を始めるのを楽しみにしている」とコメントした。

レドナップ氏の息子ジェイミー氏(47)は元イングランド代表で、スター選手だった同代表のフランク・ランパード氏(42)がおいというサッカー界の重鎮。南野は悪評を吹き飛ばす活躍を見せられるか。

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