米大リーグ機構(MLB)は9日(日本時間10日)に今季における健康と安全に関する協約について、選手会と合意したと発表した。早いチームは17日(同18日)にバッテリー陣がキャンプインするが、選手たちはキャンプに参加する前に5日間、自宅での検疫が義務付けられ、検査結果が報告されるまで球団施設は利用不可だ。
陰性が確認され、キャンプインとなっても、選手たちは今季も多くの犠牲を強いられることになる。新型コロナウイルスのPCR検査は少なくとも2日に1回は実施し、これはポストシーズンまで継続される。また、チーム練習など球団施設内に滞在している時や遠征時は、キネクソン社製のコンタクト・トレーシング・デバイスの装着が義務付けられ、誰とどの程度接触したかなど徹底的に管理される。このデバイスはすでにNFLが有効利用したことでも知られている。
検査で陽性反応を示した選手は最低10日間の隔離が義務付けられる。濃厚接触者は5日目以降に陰性となれば7日間隔離された上で復帰が可能だ。
屋内レストラン、バー、フィットネスセンター、娯楽施設、カジノなどは立ち入り禁止。また、チーム宿舎であっても許可なくチーム関係者以外の者の部屋を立ち入らせてはならないなど、プライベートでも引き続き厳しいルールに従わなくてはならない。
違反者には強制隔離、給料の停止または没収を含む懲戒処分の対象となる可能性があると明記されている。
レギュラーシーズン162試合とポストシーズンを完走するために当然とはいえ、選手にとっては厳しい一年になりそうだ。