横浜・林市長が1カ月ぶりに本格復帰 帯状疱疹「耳に鉛筆刺されたよう」

「耳に鉛筆を刺されたような痛さ」と帯状疱疹の症状を説明する林市長=10日午後4時ごろ、横浜市役所

 帯状疱疹(ほうしん)が悪化して入院療養などを続けていた横浜市の林文子市長(74)が10日、約1カ月ぶりに公務に本格復帰した。報道各社の取材に応じ、「コロナ禍で大変な中、ご迷惑とご心配をおかけした。今はもうすっかり元気になった」とアピールし、今後の公務への影響はないと強調した。

 林市長によると、発症したのは市会第1回臨時会が閉会した1月8日の夜。「左耳に突然、鉛筆を刺されたような痛さがあった」といい、激しい痛みに加えて9日には顔に発疹が出るなどしたため、10日に入院した。

 18日にいったん退院したものの、帯状疱疹の悪化による激痛に襲われ、19日に別の病院に再入院。顔面麻痺(まひ)になり一時はまぶたが閉じられなかったが、治療で全快し2月3日に退院した。その後は市長公舎で療養しながら適宜、指示を出すなどしていたという。

 林市長は10日、市会第1回定例会本会議にオフホワイトのスーツ姿で出席。施政方針演説や答弁をそつなくこなしたが、登壇する際に少し足元が定まらない場面もあった。

 記者から体調について問われると「(入院中は)寝ている時間が長かったので、バランスが取れなくなっているところがある」と説明、すぐに解消すると力説した。

 取材開始から10分後、市の報道担当職員が「(市長は)復帰直後なので」と早々に終了を促すと、林市長は「私は1時間でも大丈夫ですから」と力強く語り、周囲の笑いを誘った。

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