長崎県県職員採用「特別枠」を「行政B」に 多様な人材確保へ 民間希望者も受けやすく

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 長崎県は新年度の県職員採用試験のうち、大学卒業程度対象の「行政特別枠」を「行政B」に改称し、1次試験は民間企業で広く用いられ、論理的思考力などを問う基礎能力検査(SPI3)に変更する。2次試験も含め公務員試験対策が必要な教養・専門試験は課さない。1次、2次とも実施を従来より2カ月前倒しし、合格発表も6月に早めることで優秀で多様な人材確保につなげたい考えだ。
 県人事委員会事務局によると、特別枠は多様な人材を求め、2015年度に導入。本年度は6月に二つの能力試験などの1次試験があり、7~8月の論文や面接などの2次試験を経て、8月下旬に合格者を発表した。38人が受験、12人が合格した。
 行政Bでは1次試験を基礎能力検査だけにし、さらに受験の間口を広げる。今年は4月18日に1次試験、5月中旬に論文や面接の2次試験があり、6月に合格発表予定。特別枠では10人程度だった採用人数も15人程度に増やす。
 同事務局によると、大卒程度の採用試験応募者数は、過去10年間では13年度の1240人をピークに減少傾向。本年度は526人だった。今回の見直しで民間企業などとの併願をしやすくし、多様な人材確保を図る。九州では大分、宮崎、鹿児島各県が同様の試験を導入しているという。
 行政Bの受験資格は21~28歳(4月1日現在)で、申込期間は3月1~19日(県電子申請システムを利用)。同事務局は「民間企業の志望者も受けやすい内容。多くの人に受験してほしい」と呼び掛けている。他の職種の試験要項は4月上旬に公表予定で、行政Bとの併願は不可。問い合わせは同事務局(電095.894.3542)。