県内公立高 前期入試始まる 「推薦廃止」 初の2期制

マスク姿で試験開始を待つ生徒=長崎市、長崎北高

 長崎県内公立高の2021年度入試の前期選抜が3日、始まった。これまでの学校推薦制度を廃止し、今回から前期・後期制を導入。生徒は緊張した表情で試験に臨んだ。
 県教委によると、全日制55校の全定員は8920人。このうち前期は定員3130人に対し6278人が志願した。前期・後期制の導入で、生徒の受験機会は2回に増える。
 長崎市小江原1丁目の県立長崎北高では257人が受験。新型コロナウイルスの感染防止対策として、試験会場となる教室の収容人数を例年の40人から30人に減らし、机の間隔を広くした。手指消毒の徹底や教室の常時換気をして、生徒はマスク姿のままで受験した。
 3日は多くの高校で国語、英語、数学の3教科の学力検査を実施。学校によって4日は面接やプレゼンテーション、実技試験などがある。合格通知は12日までに各中学校に郵送する。
 後期選抜は3月9、10日。これまでの一般選抜と同様に国語、英語、数学、理科、社会の5教科の学力検査と面接を実施する。

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