マイナー契約のラウリー 相性抜群のアスレチックスで復活なるか

ジェッド・ラウリーは非常に不思議な選手である。故障が多く、メジャー12年間で100試合以上に出場したシーズンは4度しかないものの、それはすべてアスレチックス在籍時。他球団へ移るとなぜか活躍できなくなってしまうのだ。日本時間2月11日、アスレチックスはラウリーとマイナー契約を結んだことを発表。メッツでプレーした過去2年間でわずか9試合しか出場できなかったラウリーは、相性抜群のアスレチックスで復活を目指す。

現在36歳のラウリーは2008年にレッドソックスでメジャーデビューし、アストロズを経て2013年にアスレチックスへ加入。この年は正遊撃手として154試合に出場し、打率.290、15本塁打、75打点、OPS.791をマークした。

翌2014年は打率.249、6本塁打、50打点、OPS.676と成績を落としたものの、136試合に出場して2年連続で規定打席到達。オフにフリーエージェントとなり、古巣・アストロズと3年契約を結んだが、2015年は69試合にしか出場できず、シーズン終了後のトレードでアスレチックスに戻ってきた。

2016年は故障の影響で87試合の出場にとどまったが、2017年は故障なくプレーし、正二塁手として打率.277、14本塁打、69打点、自己ベストのOPS.808を記録。翌2018年には自己最多の157試合に出場し、打率.267、23本塁打、99打点、OPS.801をマークしてオールスター・ゲームに初選出された。

この2年間の活躍を評価され、メッツと2年契約を結んだものの、左膝の故障に悩まされ、2019年はわずか9試合にしか出場できず、昨季は全休。安打を1本も打てないままメッツを去ることになった。

ラウリーが100試合以上に出場(4度)したのも規定打席に到達(4度)したのもすべてアスレチックス在籍時(5年間)。アスレチックスは今オフ、トミー・ラステラが退団して正二塁手が不在となっており、ラウリーが復活を遂げればドンピシャの補強となる。愛称抜群のアスレチックスで再び輝きを放つことはできるだろうか。

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